赤十字医療施設「キャリア開発ラダー」推進について

日本赤十字社看護部では、平成16年に全国92の赤十字病院にキャリア開発ラダーを導入する方針を示し、「赤十字施設のキャリア開発ラダー」の仕組みづくりを行いました。
このラダー導入は、組織の理念に基づいた赤十字の看護の質向上と専門職としての看護師の職務満足の促進を主な目的としています。

看護実践者のキャリア開発ラダーは、5段階の到達目標(レベルI~V)を設定し、目標を達成するための教育研修と一対になっており、職場の上司や先輩の支援を受けながら、段階的に取り組むことができます。

また、平成21年度からは、看護管理者や国際救援活動に参加する看護師のキャリア開発のための教育も整備し、管理者ラダーは平成22年度から、国際ラダーは平成24年度から各施設での運用を始めています。

「赤十字施設のキャリア開発ラダー」の導入により、看護師個々が自分のキャリアを自分で開発できる体制を整えています。

さらに、この仕組みを活用し、赤十字のグループメリットを生かした人材育成の一環として人事交流を促進し、赤十字全体の質が向上することを期待しています。